犬猫のストレス疾患の治療を行っています

ぎふ動物行動クリニックは、犬猫の精神面のケアと、問題行動の治療を行う専門の動物病院です。犬猫は人間と同じようにストレスを感じます。持続的なストレスは、嘔吐、下痢、痒み、不眠、行動異常、自律神経の失調などの問題を引き起こします。

これらのの問題に対して、身体的な治療を行っても、再発を繰り返す場合、一般的な治療に並行して、精神面からのストレスケアを行うことで、問題の解決につながることがあります。ぎふ動物行動クリニックでは、得意とする行動療法と、向精神薬・漢方薬による治療によって、犬猫のストレスケアを行っています。

治療対象の例

  • 嘔吐、下痢、痒み等、一般的な治療を行っても、再発をくり返す疾患の精神面のケア
  • 特定の場所をなめ続ける等の行動を伴う皮膚疾患
  • 日常的イベントやストレスに起因する、嘔吐・下痢等の身体異常
  • 日常的イベントやストレスに起因する、行動異常
  • 留守番ができないなどの分離不安
  • 過度に吠える、怖がりなどの症状
  • 尻尾を追う・手足を舐める・毛をかじる・自傷行為などの常同障害
  • 高齢性認知機能不全(痴呆)

ストレス診療科|ぎふ動物行動クリニックとは

動物も人間と同じように感情があり、ストレスを感じます。当然、心身はつながっており、心の様相は、身体の様相に反映され、またその逆も然りです。身体的な治療を行っても、再発を繰り返す病気の場合、精神的なケアが治療にプラスに働くことがあります。

ぎふ動物行動クリニックは、犬猫の問題行動を専門に扱う動物病院ですが、犬猫の心理・精神面を扱う専門家でもあります。行動診療を行うことができる強みを生かし、これまで十分にケアできなかった、身体疾患の精神面のケアを取り組むために、2019年度よりストレス診療科(ストレス外来)を開設しました。

一般の動物病院では身体的なケアはできても、精神面のケアまで手が回らないこともあります。当院をセカンドオピニオンとして活用いただき、精神面のケア(ストレスケア)を行っていただくことで、犬猫たちのQOLを高めることができます。愛犬愛猫のストレスに悩んでいる皆様には、是非一度、お越しいただきたいと思います。

年間症例数(初診件数)

2018年:125件
2017年:83件
2016年:70件
獣医師2名・トレーナー3名体制で診察しています。

ぎふ動物行動クリニック 院長:奥田順之

奥田順之
・獣医行動診療科認定医
・日本獣医行動研究会広報委員会委員長
・鹿児島大学講師(動物行動学)

2012年、犬猫の殺処分問題解決を目的に、NPO法人人と動物の共生センター設立。殺処分・飼育放棄問題の解決には、適正飼育の普及が必要不可欠との観点から、犬のしつけ教室ONELife/ぎふ動物行動クリニックを開設。行動療法だけでなく、向精神薬や漢方薬を組み合わせて、トータル的な犬猫の精神面のケアに力を入れている。年間のべ4000組以上のレッスン、100例以上の行動診療/ストレス診療の新規相談を行い、問題解決への支援を行っている。2017年全国で8人目となる、獣医行動診療科認定医取得。日本獣医行動研究会広報委員会委員長。

カウンセリング・治療・改善の流れ

ご予約・問診票の記入

まずは、お電話やメールにてカウンセリングをご予約ください。事前の問診票をお送りいたします。問診票に現在の問題の状況や既往歴などを記入いただき、カウンセリング当日にお持ちいただきます。

カウンセリング

カウンセリングでは、これまでの問題の履歴や既往歴をお伺いし、診断とコンサルテーションを行います。

①問題の状況の聞き取り

まずは、問題の状況をお伺いし、どのようなタイミングでどの程度の問題が発生しているかお話をお伺いします。診察室や屋外で問題の状況が観察できる場合は観察させていただきます。これまでにかかりつけ動物病院などでの検査等を行っている場合、その検査結果もお持ちください。

②診断

それぞれの問題の発生に関与している精神面の原因を探ります。どのような機序で精神的ストレスが問題を引き起こしているかの仮説について、飼い主様に解説いたします。

③問題改善に向けたコンサルテーション

問題改善に向けた、生活習慣の改善や、ストレスケアの方法、トレーニング法などをお話いたします。ゲージの位置を変えたり、犬と接する方法を少し変えるだけでも、問題が大きく変化することがあります。今日からできること、一般の飼い主様にも実行しやすい方法、それぞれのご家庭に合った方法を一緒に考えてご提案します。

④薬物療法・外科療法等の検討

一部、深刻な問題の場合は、薬物療法や外科療法(避妊去勢手術・抜歯手術等)を推奨する場合もあります。薬物療法では、向精神薬や漢方薬の使用を含めて検討していきます。飼い主様の希望をお伺いしつつ、適切な方法を選択できるように情報提供させていただきます。必要な追加検査や外科療法についてはかかりつけ動物病院の先生と連携して行っていきます。

フォローアップ

カウンセリング後、2週間~4週間に一度フォローアップの時間を取らせていただいています。

フォローアップでは、問題の改善の状況や変化をお聞かせいただき、コンサルテーションを行っていきます。一つの方法だけがうまくいくとは限りませんので、いろいろな方法を試す必要があるかもしれません。また、薬物療法を行っている場合には、症状に合わせた処方の調節を行っていきます。

カウンセリングをご希望の方は、お電話もしくは以下のフォームよりお問い合わせください。
所要時間:1時間半程度
料金:初診料3,300円+カウンセリング10分毎 1,100円

往診について

老齢で移動が困難な場合など、往診によるカウンセリングを実施しております。
お気軽にご相談ください。
往診料:8,800円+(100円/km × 往復の距離)+高速料金+診察料
(2021年12月27日改訂)