コンテンツへスキップ ナビゲーションに移動ご相談の主旨
- 猫や他の犬に対して突進して、行けないと、飼い主さんの方に咬みついてくる行動が一番困っている。その際に興奮が非常に強く制御ができない。
- 食餌に関する攻撃行動がある(今は隔離している)。
基本の情報
- Rちゃん:犬種柴犬、2歳0か月、性別去勢雄、体重約14㎏
健康状態について
既往歴について
問題となっている行動について
これまでの経緯・問題行動の発生状況(問診票参照)食餌後の攻撃
- 主な症状
- 食餌後15分~30分程度が危険
- 日によるので、部屋に入ると警戒する様子も見られる
- これまでの対策
- 散歩中に与えたことはあるが、一握りずつぐらい与えたことがあるが、与えた後に興奮して咬みついてきた
- 一粒ずつ与えるということはやっていない。
これまでの経緯・問題行動の発生状況(問診票参照)散歩中の攻撃
- 主な症状
- 猫や犬に興奮して、飼い主さんに対して攻撃される
- 人好きな人が寄ってくると興奮して相手を咬む
- これまでの対策
- リードでコントロールしているが限界がある。(奥さん)
- ご主人は、リードでコントロール出来ている。
これまでの経緯・問題行動の発生状況(問診票参照)留守番時の不安/攻撃
お話し
- 今回の問題行動は、転嫁性攻撃行動/食物関連性攻撃行動/葛藤性攻撃行動と診断できます。
- ご主人さまのときはコントロールできるけど、奥さまのときはコントロールできないということでした。元々の衝動性の高さがある中で、力が弱かったり、コントロールするための指示タイミングの問題であったり、様々な要素が絡み合い、咬まれてしまう状況が出来上がっているかと思います。
- お薬で衝動性をある程度緩和することでコントロールしやすくなることが考えられます。
- また、薬を使った状態で、奥様に練習していただき、のコントロール力を高めていく必要があります。コントロール力を高めるには、犬の様子をみて今の状態を把握できる観察力や、犬の注目を得る動作や声掛けの能力、タイミングよく指示を出したり注意をそらしたりできる瞬発力などが必要です。これらの能力は、練習に寄り伸ばすことができます。
- 当方の女性トレーナーと一緒にプライベートレッスンを行っていただき、それらの能力を伸ばし、犬をコントロールできるようにしていきましょう。
具体的な対応策
- フードの与え方の改善
- フードに関しては1粒ずつ、散歩中に与えてもらうのが良いでしょう。
- はじめは、給与量の1/4程度からはじめ、徐々に増やしていくようにしましょう。
- リードの持ち方
- 当日お話させていただきましたが、リードの持ち方を変えることで多少コントロールしやすくなると思います。
- クレートの設置
- 現在ケージをお使いとのことですが、クレートに入れるようになるためには、クレートを日常的な寝床として利用できた方がいいので、日常的に設置しておくと良いでしょう。
- プライベートレッスン
- 犬のコントロール能力を上げていくために、プライベートレッスンを行っていきましょう。
- はじめは、1頭ではじめていきますが、ゆくゆくは、デモ犬と一緒にトレーニングできるようになると良いでしょう。
- 犬と馴らす練習だけでなく、マテの制御や、クレートトレーニングも不十分とのことでしたので、レッスンの中でやっていくと良いでしょう。
- 薬物療法
- 犬の衝動性を一定程度下げる目的で、薬物療法を実施することも選択肢です。
- 使用する薬は、塩酸フルオキセチンです。
- 副作用は、眠気、食欲不振、下痢、便秘などです。何か変化が見られた場合はご連絡ください。
その後の経過
- 薬物療法開始後、奥様が散歩に行く際にも、おちついて対応できるようになり、確実に扱いやすくなったとのこと。散歩中も屋内でも攻撃も発生していない。
- そのため、トレーニングを行いやすくなり、奥様がコントロールできるように学習させていくことが徐々に出来てきている。
- 学習による行動の定着をまち、フルオキセチンを漸減していく。
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