ぎふ動物行動クリニックでは、オンライン行動カウンセリングを行っております。オンライン行動カウンセリングでは、コミュニケーションアプリZOOMを使って、全国どこからでも、問題行動に関するご相談を受け付けております。

1.オンライン行動カウンセリングの特徴
2.相談の利用例
3.相談・フォロー・改善の流れ
4.ご料金について
5.ご予約について
6.オンライン診療指針

実施イメージ

オンライン行動カウンセリングの特徴

オンライン行動カウンセリングは、ぎふ動物行動クリニック獣医師による、オンライン相談です。飼い主さんの自宅と当院でZOOMを接続し、問題行動の相談を受け付けます。

オンライン行動カウンセリングでできること

問題行動は、発生状況を整理し、原因を分析することが、改善には必要不可欠です。オンライン行動カウンセリングでは、対面診療と同様に、問題行動の発生状況をお伺いし、情報を整理し、原因を見立て、解決の方向性を飼い主様と共に検討していきます。

【具体的な実施内容】

  • 問題行動の発生状況全体の情報整理
  • 問題行動の発生原因を分析
  • 当座の対応法の提案
  • 治療の選択肢の提示
  • 今後の治療方針の検討
  • 飼い主様/かかりつけ動物病院に対するレポートの提出
  • サプリメントの処方

※問題行動の発生時の動画があるとより適切な分析が可能です。

オンライン行動カウンセリングでできないこと

直接的に動物を診ることができない、獣医師側から触ってみるなどのアクションを取ることができない点は、対面診療との大きな違いです。

  • 動物の触診など直接的な検査は実施できません
  • 薬の処方(処方は対面での診察を前提にしています)

相談の利用例

オンライン行動カウンセリングは、以下のような場面で利用されることが多いです。

  • 近くで行動診療科を探したけど、行ける範囲にない
  • 本当は病院に連れていきたいけど、抱っこしたり、車に乗せることができないので、オンラインで相談したい
  • 高齢で認知症になっており、受診の負担をかけたくない
  • これまでにトレーナーさんの指導を受けているけど、獣医学的見地からのセカンドオピニオンが欲しい
  • 緊急で相談したいけど、近くでどこに頼ったらいいかわからず、今後の方針についてとりあえず相談したい
  • 預かりによる行動治療を依頼したいけど、その前にできることはないか、どのような形で進めるのか話を聞きたい
  • 手放すことも考えているが、何が正しいのか、どうすればいいのかわからないので、相談したい

相談・改善・フォローの流れ

オンライン行動カウンセリングを通じて、問題行動の原因を見極め、飼育環境の設定や、簡単な接し方の改善によっても、問題となっている行動を改善していきます。必要に応じて薬物療法や、預かりによるトレーニングを併用する場合もあります。

問題行動の治療の流れについては、以下の記事をご参考にしてください。対面診療であっても、オンライン相談であっても基本的な流れは同じです。

ZOOMもしくはLINE通話を使用

リアルタイムのコミュニケーションが図れる、ZOOMもしくはLINE通話を用いて実施します。

飼い主さんのお話だけでなく、自宅での犬猫の行動をカメラで撮影いただけますし、生活環境を細かく観察することで、問題解決の糸口を探ることが可能となります。

ご料金について

  • 初回カウンセリング
    • 初回相談料 4,400円(カルテ作成料1,100円含)
    • オンライン料金 1,100円
    • 10分毎 1,100円
  • 2回目以降カウンセリング
    • 再相談料 3,300円
    • オンライン料金 1,100円
    • 10分毎 1,100円

※実施後に請求書をご送付いたします。
※初回の場合は60分~120分程度のお時間をいただいています。
※薬の処方などが必要となる場合、かかりつけ動物病院等と連携して実施させていただく場合がございます。かかりつけ医への相談と処方依頼には別途費用を頂戴しております。
※フォローアップのため、LINEメンバーシップ(1,000円/月)にご入会いただきます。

岐阜・浜松・埼玉ともに、岐阜本院での一次受付を行っております。058-214-3442受付時間 9:00-17:00 [ 不定休 ]

お問い合わせ

ご予約について

相談予約

メールフォーム もしくは 受付への電話(058-214-3442)にてご予約ください。

資料送付orダウンロード

当クリニックから問診票等資料を郵送させていただくか、もしくは資料を下記からダウンロードしていただき印刷・記入してください。

犬の問診票 ダウンロードWord版 PDF版
猫の問診票 ダウンロードWord版 PDF版

資料のご返送

ご記入いただいた資料は、カウンセリングの3日前までに到着するように、以下のいずれかの方法で、ご返信ください。
メール:contact@tomo-iki.jp
郵送:〒500-8225 岐阜県岐阜市岩地2-4-3 ぎふ動物行動クリニック

カウンセリング当日

カウンセリングは、コミュニケーションアプリZOOMを使用します。
予約日までにアクセスURLをお送りしますので、時間になりましたらアクセスしてください。
※スマートフォンの場合はZOOMのアプリを事前にインストールしてください。

フォローアップ

必要に応じて報告書をご郵送します。
また、その後の対応として、メール・電話・LINE等によるフォローアップを実施させていただきます。
変化の状態をご報告いただき、適宜アドバイスさせていただきます。
※連絡方法についてはカウンセリング時にご相談ください。

ぎふ動物行動クリニックにおけるオンライン診療方針

【愛玩動物における遠隔診療の適切な実施に関する指針】

2019年より始まったコロナ禍を契機に、獣医療においてもオンライン診療の必要性について議論されるようになりました。この流れを受けて、2022年、公益社団法人日本獣医師会より、「愛玩動物における遠隔診療の適切な実施に関する指針」が発表されました。これに引き続き、2024年に農水省から、「愛玩動物におけるオンライン診療の適切な実施」に関する指針が発表されました。当院ではこれらの指針の情報に基づき、オンライン診療を実施しております。

行動診療科におけるオンライン診療は、(1)家庭環境を画像にて確認できる、(2)動物のテリトリー内での行動を獣医師の侵入なしに確認することができる、(3)獣医師が攻撃を受けることがないといったメリットがあります。聴診や触診ができない、直接動物を触れることができないというデメリットはありますが、行動診療科では、もともとそうした検査を行うことで、恐怖や葛藤を生じさせ、攻撃行動や恐怖行動のを誘発させ、動物に強い負担生じる場合も少なくないことを考えれば、メリットの方が上回るといえます。

当然初診からオンラインで診察することは適切でなく、初診は対面診療を基本として行うべきで、遠隔診療指針にもそのように記載されています。しかしながら、距離的な問題などで、初診の対面診療がかなわない場合においては、「診察」ではなく「相談」という形で、オンライン行動カウンセリングを実施することは可能です。相談であるため、診断も処方もできませんが、飼い主の話を聴き、これからどのように問題に向き合うことができるかについての検討を行うことはできます。

【ぎふ動物行動クリニックのオンライン診療方針】

そこで当法人では、同指針に準拠し、当行動診療科において、継続的な診療(再診)はオンラインでも対応可能としています。また、緊急性が高い初回のご相談に関しては、診断や処方を行わないカウンセリング(前述のオンライン行動カウンセリング)を実施することとします。

※オンライン診療は直接対面の診療よりもご家族や動物の状態把握において機能的に劣ることはご了承ください。
※適切な獣医療を実施するため、身分証明書等により本人確認をさせていただき、診察時内容は録画させていただくことがあります。

<当院への再診について>

リアルタイムでの映像の送受信が可能なツール(基本的にZOOMミーティングもしくはLINE通話)を用いて診察させていただき、出来る限りの動物の状態把握に努め、診察を実施いたしまます。

<当院へのご相談が初回の場合>

初回のご相談で緊急性が高い場合、リアルタイムの会議通話ツール(ZOOMミーティング)を用いてオンライン行動カウンセリングを実施させていただきます(※ただし診断やお薬の処方はできません)。
緊急性が高い症例とは、例えば、尾追いで尻尾を噛み千切りそう、1か月に複数回家族を血が出る程咬んでいる、自分の体を舐め続け皮膚がただれている、夜にずっと鳴き始め近所から苦情が来ており家族も寝られない等の状況の動物のことです。緊急性の判断については、一度お電話(058-214-3442)かお問い合わせフォームからご連絡下さい。

<お薬の処方について>

1度も対面診察していない動物に関しては、お薬を処方させていただけません。電話等情報通信機器による再診では、継続的にお薬を飲んでいる場合、大きく変化がない場合か、動物の従来の状況から発生が予測し得る状態についての処方はさせていただけます(一度担当医にお問い合わせください)。
遠隔診療で処方させていただく薬や診療明細は郵送させていただき、お支払いは銀行振込みとさせていただきます。

令和7年3月30日 改訂

ぎふ動物行動クリニック
獣医行動診療科認定医 奥田順之