ぎふ動物行動クリニックとは

ぎふ動物行動クリニックは、犬猫の問題行動の治療を専門にした動物病院です。全国で13人しかいない、獣医行動診療科認定医の奥田順之獣医師が院長を務め、獣医師2名、トレーナー3名体制の専門性の高い動物病院です。

対面での問題行動診療、往診対応に加え、オンライン行動カウンセリングや、預かりによる行動治療も含めて実施しています。

問題行動は『しつけの問題』と考えられがちですが、実は、遺伝的・生得的な脳機能の特性、てんかんなどの神経疾患、身体の痛みや不快感など、心身の異常による問題行動が多く含まれています。なかなか良くならない問題行動は、『しつけの問題』と括らずに捉え、獣医行動診療科の診療を受け、根本的な治療を行うことを強くお勧めします

自分の尻尾を噛む犬
自分の尻尾を噛む犬

院長挨拶(奥田順之)

獣医行動診療科認定医 奥田順之

「しつけが悪かったから、こうなったんですよ」と、飼い主を責めるような言説も見られます。

しかし、犬猫の問題行動は、遺伝、生育環境、社会化、学習、生活環境、健康状態など様々な要因が複雑に絡み合い発生しています。

同じように育てても、穏やかに育つ子もいれば、強い攻撃を示すようになる子もいます。決して、飼い主の接し方だけの問題ではありません。

「強く叱らないから咬まれるんだ。主従関係を作らないあなたが悪い」という言葉を信じて苦しみながら、犬を叱り、そして咬まれている飼い主がいかに多い事か。

飼い主自身にできる、動物の気持ちに寄り添った方法を知らないために、苦しんでいる飼い主と動物がいます。そうした方に、きちんとした情報と支援をお届けするのが私たちの役目です。解決の方法をお示しできます。是非一度ご連絡ください。

治療対象の例

  • 血が出る程咬む、縫うほど噛む、唸るなどの攻撃行動
  • 過剰な興奮
  • 吠える問題(過剰咆哮)
  • 留守番ができないなどの分離不安
  • 花火や雷などの恐怖症
  • 不適切な場所での排泄
  • 尻尾を追う・手足を舐める・毛をかじる
  • 自傷行為・常同障害
  • 高齢性認知機能不全(認知症) など
目が見えにくくなったことで攻撃的になった柴犬
目が見えにくくなったことで攻撃的になった柴犬

年間症例数(初診件数)

日本随一の初診症例数です。多様な問題行動の相談を受け、解決に尽力しています。

  • 2022年度:235件
  • 2021年度:192件
  • 2020年度:178件
  • 2019年度:127件
  • 2018年度:125件
  • 2017年度:83件
  • 2016年度:70件

お気軽にお問い合わせください。058-214-3442受付時間 9:00-17:00 [ 不定休 ]

お問い合わせ

行動診療の流れ

①ご予約・問診票の記入
お電話(058-214-3442)もしくはお問い合わせフォームにてご予約ください。事前に問診票をお送りいたします。現在の問題行動の状況や既往歴などを記入いただき、当日お持ちください。

犬の問診票 ダウンロードWord版 PDF版
猫の問診票 ダウンロードWord版 PDF版
②ご来院/往診/オンライン接続
診察当日になりましたら、ご来院ください。犬猫を移動させることができないという場合は往診を行います。遠方の場合は、オンライン行動カウンセリングも可能です。
▶オンライン行動カウンセリング
③問題行動の状況の聞き取り
問題行動の状況をお伺いし、どのような状況でどの程度の問題行動が発生しているかお話をお伺いします。問題行動の発生状況や生活環境を撮影してきていただけると助かります。
④問題行動の診断
問題行動がなぜ発生しているか原因を探ります。必要に応じ、身体検査等を行い、医学的疾患の可能性を検討します。飼い主様には、問題行動の発生原因についてお話します。
⑤問題行動改善に向けたコンサルテーション
生活環境や生活習慣の改善、関わり方、トレーニング法などをお話いたします。今日からできる、飼い主様でも実行しやすい方法、それぞれのご家庭に合った方法を一緒に考えてご提案します。
⑥当座の対応の指導
問題行動の治療では、当座の対応として、現在の問題を緩和する方法を実施します。例えば攻撃行動の場合、現在咬まれているのであれば、生活環境や生活習慣を工夫することにより咬まれないようにすることが先決です。それぞれの症例に合わせた指導をいたします。
⑦薬物療法の検討
異常行動がみられる問題行動や、強い不安感・恐怖心・衝動性のみられる場合、薬物療法を検討します。副作用等、飼い主様が不安に思うことについてもしっかりと説明させていただきます。
⑧フォローアップ(再診)
初診後、2週間~4週間に一度フォローアップ(再診)をいたします。問題行動の改善の状況や変化をお聞かせいただき、状況に合わせた助言を行います。薬物療法を行っている場合は、処方の調節を行います。

診察予約・ご料金など

初診料金

  • 初診料 3,300円
  • カルテ作成料 1,100円
  • 再診料 3,300円
  • カウンセリング料金(10分毎) 1,100

※内服薬等は別途料金がかかります

カウンセリング時間60分、指名なしの場合

初診料3,300円+カウンセリング料金(10分毎)1,100円×6=9,900円

初診時間(目安)

所要時間:60~120分程度

ご予約について

ご予約は、電話(058-214-3442)もしくは、問い合わせフォームよりお願いします。

お気軽にお問い合わせください。058-214-3442受付時間 9:00-17:00 [ 不定休 ]

お問い合わせ

往診について

攻撃行動や老齢で移動が困難な場合など、往診を実施しております。

往診料:8,800円+(110円/km × 往復の距離)+高速料金+診察料

※内服薬等は別途料金がかかります
(2021年12月27日改訂)

預かりによる行動治療について

非常に危険な犬の攻撃行動では、飼い主様が直接犬を触れない近づくだけで攻撃されるといった状況もあります。
そうした場合に、一時的に当院でお預かりし、犬の状態を落ち着かせるとともに、飼い主様の生活の立て直しの期間に充てていただくために、預かりによる行動治療を行っております。

攻撃行動で追いつめられ、飼育放棄安楽殺を考える飼い主様からの相談も多くいただいています。
私たちは、あらゆる手段を用いて、犬たちの命と共に、飼い主さんの命と生活を守りたいと考えています。

オンライン行動カウンセリング

ぎふ動物行動クリニックでは、オンライン行動カウンセリングを行っております。オンライン行動カウンセリングでは、コミュニケーションアプリZOOMを使って、全国どこからでも、問題行動に関するご相談を受け付けております。

獣医師紹介

奥田順之

獣医行動診療科認定医

院長

飼い主さんに寄り添った診療を

・日本獣医行動研究会広報委員会委員長
・鹿児島大学講師(動物行動学)

Profile Picture

犬猫の問題行動の中でも、特に攻撃行動では、飼い主さんの身体の怪我につながるだけでなく、犬の攻撃におびえ、精神的にも追いつめられることがあります。周囲の人に「飼い主のしつけが悪い」と心無い言葉に傷つくこともあるでしょう。私たちは、飼い主さんの不安に寄り添い、心に寄り添い、飼い主さんと犬猫たちが絆を結べるように、できる限りの知恵と工夫でサポートいたします。どうぞ、安心して相談してください。

落合優実

副院長

動物たちの心を守り、命を守るために

・獣医師国家資格(岐阜大学獣医学科2003年卒)
・静岡県内の動物病院にて勤務経験10年
・動物愛護センターや動物園での勤務経験

Profile Picture

動物愛護センターでの勤務している中で、問題行動や過剰繁殖であふれる犬猫の問題をどうにかしたいと強く感じるようになりました。問題行動は、動物たちの命の問題に直結します。飼い主さんのお困りごと、そして人間の言葉を話さない犬や猫の気持ちを理解し、犬や猫との暮らしをより楽しくしあわせにするお手伝いができたら嬉しいです。愛猫は、17歳の黒猫おばあちゃん、11歳白きじ・8歳白黒・1歳白茶いずれも男子の4頭です。よろしくお願いいたします!

実施体制

獣医師

奥田 順之(獣医行動診療科認定医:2017年合格)

落合 優実

家庭犬トレーナー

原田 浩光(CPDT-KA)

島田由紀子(CPDT‐KA)

吉田 美優