先日、浜松市内で暮らす13歳のミニチュア・ダックスフントさんのご相談を受けて、ご自宅にお伺いしました。
ご相談の内容|「ごはんを食べない」とのことでした
「最近ごはんを食べてくれなくて…」ということでご連絡いただきました。
ご家族としては、病気による食欲不振を心配され、かかりつけの動物病院で何度も検査や治療を受けてこられたとのこと。食欲増進剤の使用や入院での経過観察も経て、それでもなかなか改善せず、「もしかしたらメンタルの問題かも…」ということで、行動診療のご相談をいただきました。
診察を通して見えてきたこと
お話を伺い、観察をさせていただいた結果、今回は摂食障害として対応することになりました。
ダックスさんが「ごはんを食べない」ようになった背景には、さまざまな経験が積み重なっているように見受けられました。
たとえば…
- ごはんにお薬が混ざっていた経験から、「ごはん=苦いもの」という印象がついてしまったこと
- 食べなかったときにごはんを変えてもらえたり、美味しいものが追加された経験から、「食べなければ良いことが起きる」と学習してしまったこと
- ご家族が心配して何度も差し出す中で、「ごはんの時間=プレッシャー」と感じてしまっていたこと
また、他の病気で目が見えなくなったことなども影響し、生活の中で行動の欲求を満たせる場面が減っている様子も見られました。
ご家族と一緒に考えたこと
今後は、ダックスさんが「ごはんって楽しい」「これなら食べてみたい」と思える経験を少しずつ積んでいけるように、次のような工夫からスタートすることになりました。
- 「食べなかったときは粘らず引く」という対応の見直し
- 遊びや宝探しを通じて、ごはんを自分で見つけて食べる楽しさを感じてもらう工夫
- 美味しく食べられる内容や方法の模索(手作り食もOK)
まずは1回分のごはんを気持ちよく食べきれることを目標に、少しずつ整えていきます。
おわりに|行動診療という選択肢を
身体的な問題が見つからないとき、つい「わがままなのかな?」「もう歳だから仕方ないのかな…」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、動物たちはとても繊細で、日々の経験の中で「どうしたらよいか」を一生懸命学びながら行動しています。
行動診療では、「叱る」や「我慢させる」ではなく、動物の気持ちや背景を丁寧にひもときながら、今の暮らしの中でできるサポートを一緒に考えていきます。
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