コンテンツへスキップ ナビゲーションに移動ご相談の主旨
- 尾を気にする行動及びおもちゃや食事への執着が強く困っている。
- 自分の尾以外にも、スタッフに咬みつくこともよくある。
基本の情報
- 犬種:MIX(ポメラニアン×ペキニーズ)
- 年齢:1歳10か月
- 性別:オス
- ペットショップで販売・譲渡予定で飼育されている。
- 広めのバリケンネルを寝床として使っており、スタッフが出勤したら、事務所で自由にしている。
【尾追い】行動の経歴
- [子犬の頃]首輪を装着を嫌がり咬んだり、スタッフがお尻付近を触ると唸ることがあった。
- [昨年12月]初めて尾を流血するほど咬んだため、その後はエリザベスカラーを装着して対応していた。カラーをしていても、尾をどうにかして咬もうとし、尾を振っているうちに自分のお尻に触ってしまうと、唸り攻撃することもあった。
- [今年2月]カラーをしていても尾に届き咬んでしまい、何回もひどい流血があったため、病院にて診察及び断尾手術を受けた。
- [断尾以降]尻尾がないのに、お尻を気にして、唸ることが続いた。自由にしている時に発生し、頻度としては30分に3~4回、1回あたり1分程度。スタッフが気をそらすと、止める。
【咬みつき】攻撃行動の経歴
- 子犬の頃から、おもちゃや食事などの物に執着して唸る・咬むという状況があった。
- シャンプーをしようとすると攻撃するが、なんとかシャンプーできるスタッフも1人いる。
診察室での様子
- 診察中、おもちゃを置いたサークル内で自由にさせたところ、おもちゃでしばらく遊んだ後にそれを守って周囲の人間(獣医師)に咬みつき、攻撃した。
- おもちゃ等の物がない状態のサークル内で獣医師と遊んでいる最中に、抱き上げようとした獣医師の手に咬みつき、攻撃した。
- 攻撃した後や興奮した後に、尾追い行動が多くみられた。
診断とお話し
- 元々、遊びが好きな子で、関心を引く行動の多い子だと思います。その愛情欲求が十分に満たされていない状態だからこそ、より強く物に対して執着する面もあるかもしれません。
- また、主導権を奪われることに対しての安心感がなく、抱っこなどで動きを拘束されることに対して嫌悪感を持っているかもしれません。
- 環境を大幅に変えられない状況ではあるものの、散歩や遊び方の変更と、薬物療法を併用して、対応を行っていきましょう。
具体的な対応策
- 物を使って遊ぶのではなく、スタッフさんとオヤツを使って遊ぶ
- 物を使うと攻撃の頻度を高めてしまうため、オヤツを使いながらオスワリやオイデを行うような遊びを中心にしていきましょう。
- 環境を変える
- スタッフさんの中で家に連れて帰ることができる人がいれば、家庭の環境の中で様子を見ていくほうがいいでしょう。
- 散歩に行く
- 予防医療をしっかり行った上で、散歩に行くようにすると良いでしょう。
- 攻撃が発生した時は立ち上がる
- 人に対して攻撃が発生する場合は、人が立ち上がって距離を取るようにしましょう。
- 叱ってしつけてやろうというような考えは持つ必要はありません。
薬物療法について
- 薬物療法として、フルオキセチンを使用していきましょう。
- 副作用としては、食欲不振、下痢、便秘、眠たくなるなどが考えられます。
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