コンテンツへスキップ ナビゲーションに移動<ご相談の主旨>
- 家族に対する攻撃行動
- 他人に対する攻撃行動
- 年末に預けたら噛まれたので引き取りに来てほしいと言われた
<基本の情報>
- Rちゃん:フレンチブルドッグ、年齢3歳9か月、性別未去勢オス
健康状態について
既往歴について
生活環境
- リビングでフリーで生活させている
- 庭に放すこともできる
生活習慣
- 飼い主さんの身体的問題で(引っ張られて転んでしまったため)、散歩はできていないいない。庭に放して運動させるようにしている。
- 先月から散歩に行っていない。
<問題となっている行動について>
これまでの経緯・問題行動の発生状況
- 主な症状
- 行動の経歴
- 子犬のころから
- 頭を撫でようとすると逃げる傾向があり、今でもある。
- 1歳6か月
- 1歳7か月
- 興奮するようになった。興奮しても噛みついてくるほどではなかった。
- 動物病院に相談したところ、鎮静作用のある薬としてトラゾドンを処方された。投与したがあまり変化は見られなかった
- 1歳8か月
- 1歳9カ月
- 物を拾う行動に対する攻撃性の発現
- このころ、飼い主が落とした物を拾おうとする行動が多くなった。執着が強くなった。
- 以前は、取り上げることができたが、この時は抵抗し激しく噛んできた。
- その後、口の中の物をとろうとするだけでなく、床に落ちた物を拾おうとしたら攻撃するようになった。ボールペンなど床に落としてしまうと非常に危険な状態で、落とした物に近づくだけで唸り、場合によっては跳びつくようになった
- ホテルに預けたところ、3日目に攻撃的になり、迎えに来てくれと言われた。ウチではあずかれないと断られた。
- 問題行動別の状況
- 落ちた物を拾う際の攻撃
- 毎日発生している。
- リビングで発生することが多い
- テープ・ボールペン・ゴミ等
- 落ちたまま放っておけば、ボロボロにするだけ。
- 取り上げようと近づくと攻撃される
- 危ないものの場合は、無理やり取り上げざるを得ない
- リビングから別の場所への移動時の攻撃
- お客さんが来る時には、リビング以外の場所に設置しているサークルに移動させていた。1月からは、そういうことをしようとしたら攻撃するようになった。
- 強引に噛まれるの覚悟で移動させることもあるが、最近は庭に出すかしている。
- ハーネスの着脱
- 毎回ではないが、状況次第で、攻撃される可能性がある。
- 普段からハーネスは付けっぱなしにしている。
<その他の情報>
- 排泄の問題
- 家の中でどこでもしてしまう
- 毎回片付けるようにしている
- 飼い主さんのマットや服にすることが多い
<お話し>
- 今回の問題行動は、葛藤性攻撃行動と診断されます。
- 行動の経緯から、脳の異常などというようなことは考えにくく、物を守るという意図や、自分の行動を自分で決めたい、無理やり何かを強要されたくない、という自己主張による攻撃行動が発生している状況と考えられます。
- 物を守って攻撃する、物を落としたときに攻撃するという状況が毎日発生しているということですから、こうした行動を発生させない生活環境に変更することで、攻撃が生じにくくなります。リビング以外の場所にサークルがあるとのことですから活用されるようにするとよいでしょう。
- 今後は、生活環境の改善と、毎日の散歩について、飼い主さんが可能なら再開していただき、難しければペットシッターさんを利用するなどして実施した方が良いでしょう。基礎的な欲求を満たすことは、葛藤性攻撃行動を緩和する為に必要な対応です。
- ホテルについては、他で難しければ、当院のホテルにて対応させていただきます。
- 投薬については現在トラゾドンを使用されているとのことですが、フルオキセチンに変更してみましょう。
<具体的な対応策>
- 生活環境の設定
- 既存のサークルを利用しましょう。
- 庭に出す時間も確保しましょう。
- 散歩の時間を確保する
- 理想的には、1日2回、1回あたり1時間くらい散歩を実施しましょう。
- 可能な限りそれに近づけるようにペットシッターさんを利用するなり、工夫をしていきましょう。
- ペットシッターを依頼する
- 協力してもらえるペットシッターを確保するようにしましょう。
- 薬物療法
- フルオキセチン
- 頓服ではなく、1日1回飲ませるお薬です。用量は1‐2㎎/kgです。
- 脳内のセロトニン代謝を調節し、抗不安作用、抗うつ作用を生じます。衝動性、感情の昂ぶりを抑える効果が期待できます。
- 副作用は、下痢、食欲低下、傾眠傾向です。
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