攻撃行動の場合、しつけを始める前に飼い主さんの安全を確保する必要があります。
噛まれながらしつけるなんてことはできないわけです。
もちろん、しつけの前に、正確な診断が必要なわけですので、その行動がなぜ起こっているのか、診断を優先してください。
診断についてはこちらをご確認ください。
ハウスリードで安全確保を
ハウスリードなんて聞いたことがないかもしれませんが、その名のとおり、家の中でリードをつけておくという方法です。
柴犬の攻撃行動では、首輪を持つと噛む、リードを付け替えると噛むなどの状況が多く見られます。
こうした状況に対して、「首輪を持つことに馴らす」「リードを付け替えることに馴らす」と言う方法ももちろん大切なのですが、その前に、リードをつけっぱなしにする方が現実的です。
まずは、飼い主さんが安全に生活を送れるようにすることが大切です。
犬にとっても、リードの付け替えなどで毎回恐怖や防衛からの攻撃をすることはストレスになります。徐々に馴らしていくことは必要ですが、いきなり上手にできるとは限りません。
そこで、まずはハウスリードをつけ(つけっぱなしにして)、行動を制御できる様にすると同時に、リードの付け替えなどの危険性を排除することが必要です。
攻撃行動への一つの対応として、家の中でもリードをつける、リードをつけっぱなしにしておくことは、有効な手立てになり得ます。
【オンライン行動カウンセリングのご案内】
当院では、獣医行動診療科認定医らによる、オンライン行動カウンセリングを実施しております。人の危険があるなど、緊急の対応の必要がある場合は、ご相談ください。詳細はこちら。
【預かりによる問題行動トレーニングのご案内】
家族に対する攻撃行動など、非常に危険で、人の安全確保が難しい例をはじめとして、飼い主では手に負えない場合には、獣医行動診療科認定医監修の元、長期預かりトレーニングを行っております。詳細はこちら。