ぎふ動物行動クリニックでは、オンライン行動カウンセリングを行っております。オンライン行動カウンセリングでは、コミュニケーションアプリZOOMを使って、全国どこからでも、問題行動に関するご相談を受け付けております。
オンライン行動カウンセリングとは?
オンライン相談の相談例
- 非常に激しい噛みつきで、今後どのように対応したらよいかわからない。
- 尻尾を咬みちぎり、断尾した。尻尾を気にして散歩にも行けない。
- 子犬だが、非常に興奮しやすく、噛みつきが多く、手に負えない。
- 留守番ができず、常にうろうろし、遠吠えをしている。
問題行動診療を専門に行う獣医師が対応
当方のオンライン相談は、問題行動診療を専門に行う獣医師が対応させていただきます。
当院の院長の奥田順之獣医師は、全国で13人しかいない獣医行動診療科認定医の資格を持ち、攻撃行動をはじめとした、犬猫の問題行動の治療を専門に実施しております。
オンライン相談でできること
オンライン相談では、直接、獣医師やトレーナーが犬猫を触ることができません。一方で、生活環境を映像で確認したり、飼い主さんのお話からどのような行動が起こっているのかを把握し、その原因を分析することはできます。
オンライン相談では、カウンセリングの中で飼い主様と一緒にこれまでの情報を整理し、問題行動の原因を見極め、今後の適切な方向性を考えるという部分が中心となります。具体的に環境改善の方法をご提案したり、接し方についての指導をさせていただきます。また、地域の専門家を一緒に探したり、地元で対応してくれる獣医師に連絡をとるなどの対応も行っています。
尚、オンラインの相談だけではなく、直接の対応を飼い主様が希望される場合は、往診をしたり、こちらに連れてきていただくこともございます。
オンライン相談でできないこと
オンライン相談でできないこととしては、獣医師やトレーナーが犬猫を直接触ることができないというのが第一ですが、それに関連して、獣医師が問題行動に診断名をつけることや、薬を処方することが制限されています。
そのため、お薬の処方が必要な場合は、地元の先生にお薬を出していただけるように、当方から地元の先生にご依頼をさせていただいております。
治療・改善の流れ
オンライン行動カウンセリングを通じて、問題行動の原因を見極め、飼育環境の設定や、簡単な接し方の改善によっても、問題となっている行動を改善していきます。必要に応じて薬物療法や、預かりによるトレーニングを併用する場合もあります。
問題行動の治療の流れについては、以下の記事をご参考にしてください。対面診療であっても、オンライン相談であっても基本的な流れは同じです。
会議通話アプリZOOMもしくはLINE通話を使用
リアルタイムのコミュニケーションが図れる、ZOOMもしくはLINE通話を用いて実施します。
飼い主さんのお話だけでなく、自宅での犬猫の行動をカメラで撮影いただけますし、生活環境を細かく観察することで、問題解決の糸口を探ることが可能となります。
ご料金について
- 初回カウンセリング
- 初回相談料 4,400円(カルテ作成料1,100円含)
- オンライン料金 1,100円
- 10分毎 1,100円
- 2回目以降カウンセリング
- 再相談料 3,300円
- オンライン料金 1,100円
- 10分毎 1,100円
※実施後に請求書をご送付いたします。
※初回の場合は60分~120分程度のお時間をいただいています。
※薬の処方などが必要となる場合、かかりつけ動物病院等と連携して実施させていただく場合がございます。かかりつけ医への相談と処方依頼には別途費用を頂戴しております。
※フォローアップのため、LINEメンバーシップ(1,000円/月)にご入会いただきます。
お気軽にお問い合わせください。058-214-3442受付時間 9:00-17:00 [ 不定休 ]
お問い合わせご予約について
相談予約
メールフォーム もしくは 受付への電話(058-214-3442)にてご予約ください。
資料送付orダウンロード
当クリニックから問診票等資料を郵送させていただくか、もしくは資料を下記からダウンロードしていただき印刷・記入してください。
犬の問診票 ダウンロード(Word版 PDF版)
猫の問診票 ダウンロード(Word版 PDF版)
資料のご返送
ご記入いただいた資料は、カウンセリングの3日前までに到着するように、以下のいずれかの方法で、ご返信ください。
メール:contact@tomo-iki.jp
郵送:〒500-8225 岐阜県岐阜市岩地2-4-3 ぎふ動物行動クリニック
カウンセリング当日
カウンセリングは、コミュニケーションアプリZOOMを使用します。
予約日までにアクセスURLをお送りしますので、時間になりましたらアクセスしてください。
※スマートフォンの場合はZOOMのアプリを事前にインストールしてください。
フォローアップ
必要に応じて報告書をご郵送します。
また、その後の対応として、メール・電話・LINE等によるフォローアップを実施させていただきます。
変化の状態をご報告いただき、適宜アドバイスさせていただきます。
※連絡方法についてはカウンセリング時にご相談ください。
預かりによる改善サポート
強度の攻撃行動など、預かりによる行動治療が必要な場合には、当方施設にて長期預かりによる、トレーニング・行動治療を実施させていただきます。詳しくは、メールかお電話にてお問い合わせください。
※預かりによる行動治療だけで問題が改善するわけではなく、自宅に戻られてからも飼い主様の継続的な管理やコントロールが継続されることが前提になります。
ぎふ動物行動クリニックにおけるオンライン診療方針
【愛玩動物における遠隔診療の適切な実施に関する指針】
2019年より始まったコロナ禍を契機に、獣医療においてもオンライン診療の必要性について議論されるようになりました。この流れを受けて、2022年、公益社団法人日本獣医師会より、「愛玩動物における遠隔診療の適切な実施に関する指針(以下、「遠隔診療指針」という)」が発行され、情報の整理が進んでいます。
行動診療科におけるオンライン診療は、(1)家庭環境を画像にて確認できる、(2)動物のテリトリー内での行動を獣医師の侵入なしに確認することができる、(3)獣医師が攻撃を受けることがないといったメリットがあります。聴診や触診ができない、直接動物を触れることができないというデメリットはありますが、行動診療科では、もともとそうした検査を行うことで、恐怖や葛藤を生じさせ、攻撃行動や恐怖行動のを誘発させ、動物に強い負担生じる場合も少なくないことを考えれば、メリットの方が上回るといえます。
当然初診からオンラインで診察することは適切でなく、初診は対面診療を基本として行うべきで、遠隔診療指針にもそのように記載されています。しかしながら、距離的な問題などで、初診の対面診療がかなわない場合においては、「診察」ではなく「相談」という形で、オンライン行動カウンセリングを実施することは可能です。相談であるため、診断も処方もできませんが、飼い主の話を聴き、これからどのように問題に向き合うことができるかについての検討を行うことはできます。
かかりつけ獣医師と行動診療科との遠隔診療(V to C with V)
また、遠隔診療指針には、『「かかりつけ獣医師」が飼育者といる場合の遠隔診療( Vet to Client with Vet , 以下「V to C with V」という)において、情報通信機器を通じて診療を行う獣医師は、飼育者といる獣医師から十分な情報が提供されている場合は、初診であっても遠隔診療を行うことが可能である』と記載されています。V to C with V を活用すれば、行動診療科が近隣にない地域であっても、遠隔の行動診療科獣医師が初診から遠隔診療を行うことが可能と考えています。
V to C with V は、新しい診療形態であり、一般に普及しているわけではありませんが、行動診療科を担う獣医師が少ない現状の中、V to C with V は距離に関係なく受診できる診療形態であることから、今後の活用が期待されます。
V to C with V を実施したいという方は、かかりつけ獣医師と相談の上、当院までご連絡いただきたいです。
【ぎふ動物行動クリニックのオンライン診療方針】
そこで当法人では、同指針に準拠し、当行動診療科において、継続的な診療(再診)はオンラインでも対応可能とし、実施が困難ないし担当医が必要性がないと判断した場合は、電話等の情報通信機器を用いた遠隔診療で代替します。また、緊急性が高い初回のご相談に関しては、診断や処方を行わないカウンセリング(前述のオンライン行動カウンセリング)を実施することとします。
※この方針は時限的で、オンライン診療に関する行政の通達や決定に則り、都度更新します。
※オンライン診療は直接対面の診療よりもご家族や動物の状態把握において機能的に劣ることはご了承ください。
※適切な獣医療を実施するため、身分証明書等により本人確認をさせていただき、診察時内容は録画させていただくことがあります。
<当院への再診について>
基本的にオンライン診療ツール(ZOOMミーティング)を用いて診察させていただき、出来る限りの動物の状態把握に努め、処方させていただきます。もし、スマートフォンを持っておらず、自宅のネット環境が不十分という場合や、担当医が必要でないと判断した場合には、オンライン診療を電話等にて代替させていただき再診とさせていただきます。
<当院へのご相談が初回の場合>
初回のご相談で緊急性が高い場合、リアルタイムの会議通話ツール(ZOOMミーティング)を用いてオンライン行動カウンセリングを実施させていただきます(※ただし診断やお薬の処方はできません)。
緊急性が高い症例とは、例えば、尾追いで尻尾を噛み千切りそう、1か月に複数回家族を血が出る程咬んでいる、自分の体を舐め続け皮膚がただれている、夜にずっと鳴き始め近所から苦情が来ており家族も寝られない等の状況の動物のことです。緊急性の判断については、一度お電話(058-214-3442)かお問い合わせフォームからご連絡下さい。
<お薬の処方について>
1度も対面診察していない動物に関しては、お薬を処方させていただけません。電話等情報通信機器による再診では、継続的にお薬を飲んでいる場合、大きく変化がない場合か、動物の従来の状況から発生が予測し得る状態についての処方はさせていただけます(一度担当医にお問い合わせください)。
遠隔診療で処方させていただく薬や診療明細は郵送させていただき、お支払いは銀行振込みとさせていただきます。
令和5年3月30日 改訂
ぎふ動物行動クリニック
行動診療科認定医 奥田順之