こんにちは!
こちらのQ&A記事では飼い主さんからよく寄せられるご相談にお答えします。
今回のご相談はこちら!
「オシッコやウンチを片付けようとサークルの中に手を入れると、手を咬んできます…。」
「だっこしようとすると手を咬んできます…。」
「なでようと手を近づけると咬んできます…。」
などなど今回は手に対する咬みつきについてです。
相談される飼い主さんは、だいたい叱ってやめさせようとしているようですが、それははたして良い対応なのでしょうか?
【回答】(ONELife代表 奥田順之)
子犬が噛む行動には、飼い主さんの関心を引くため、咬みたい欲求が満たされずに起こっていることが多いです。
基本的に、叱ってやめさせるのは難しいと思った方がよいでしょう。
それよりも、十分に咬ませる、フードが出てくるおもちゃなど、適切なものを咬ませることが大切です。また、ケージの中にいるときに手を入れると当然咬むので、外に出して、キャリーに入れたり、別のサークルを用意しておいてそちらに入れた状態で作業するようにしましょう。
手に対して咬む場合、特に注意が必要なのが撫でることによって興奮させてしまうことです。
飼い主さんは可愛がっているつもりでも、犬のことを興奮させてしまって、咬みつきを助長している場合があります。撫でる刺激は犬を興奮させやすい刺激です。犬の方は、撫でられることよりも、手に咬みついて遊ぶことを優先することはよくあることです。
手でワシャワシャ撫でたりすると、手が接近してくることに対して過剰に反応するようになり、咬みつきが強くなる傾向があります。
基本的に、落ち着いているときは、噛みにくい傾向がありますので、落ち着かせることが大切です。対応としては、以下のような対策が当座の対策として有効です。
1:リードをつける
家の中でもリードを着けておくと、走り回って興奮することを抑えることができます。
2:ケージから出すときは必ずフードを用意してから出す
フードをお皿から与えるのをやめて、すべて手から与えるようにすると良いでしょう。
3:床に座らず、椅子に座る
飼い主さんが椅子に座るようにすると、犬が手や腕や顔を咬むことはほぼできなくなります。少し距離を取りましょう。
4:撫でない
撫でることは興奮を助長します。
5:フードが出てくるおもちゃを使う
フードが出てくるおもちゃに集中させるようにしましょう。
以下のURLの記事は、参考になります。
子犬のひどい噛み癖の7タイプ別、原因としつけ方
【獣医師解説】子犬の噛み癖のしつけは、叱って止めるはNG。子犬が噛む原因は『興奮』にあります。噛む行動をやめさせるのではなく、興奮を抑える予防的対応が必要です。
以上、子犬の手に対する咬みつきで悩まれている方の参考になれば幸いです。