こんにちは!奥田です。

去る、9月1日に実施された、獣医動物行動研究会による、第5回獣医行動診療科認定医試験を受験し、獣医行動診療科認定医合格させていただきました。この場を借りて、ご支援・応援していただいた皆様に、御礼とご報告をさせていただきます。

獣医行動診療科認定医とは…
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獣医動物行動学(動物行動学および臨床行動学)に精通し,行動診療を行うために必要な専門知識と技術,十分な診療経験を有しており,獣医行動学分野における最新知識の取得に務め,行動診療を通して動物と飼い主の幸福増進に貢献するとともに,獣医動物行動学分野の発展に寄与し,わが国における同分野の啓発と普及に貢献するための努力を惜しまない獣医師
※詳しくは研究会HPへ⇒http://vbm.jp/syokai.html
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2013年から始まった認定医制度で、今年で5年目になります。
自分は全国で8人目、東海地方では初めての認定医として認定いただきました。
認定医として合格させていただけたのは、診察にお越しになられた飼い主様、ご指導いただいた先生方、症例をご紹介いただけた動物病院や動物取扱業の皆様、、支えてくれたスタッフ、起業支援をはじめ、様々な方面から支援していただいた皆様、そして様々な表情を見せてくれた動物たちのおかげと思っています。本当にありがとうございました。

動物行動学は、動物福祉学との関連も深い学問領域です。動物福祉のスタンダードである5つの自由のうち、恐怖・不安からの自由、生得的な行動を表出する自由は、まさに臨床行動学の扱う分野です。

面接の場でも、「認定医としてどのように社会に貢献したいか?」を問われましたが、毎回(これまでに4回受験していますので、毎度の面接で)「殺処分や飼育放棄をはじめとする人と動物の問題解決をするために、NPO活動をしており、適正飼育の普及や、ペット産業への働きかけを通じて、動物の福祉と飼い主の福祉を守っていきたい」と答えてきました。

特に、ペット産業・生体販売の分野に、生体販売を通じて動物を迎える飼い主さんたちに対して、動物行動学や動物福祉学の知識をかみ砕いて伝えていくことが最も重要と考えています。知識がなければ、適切な判断ができないという事は良くあります。ペット産業にとって持続可能な経営の為に必要な社会的責任を問われれば、第一に動物櫛を上げざるを得ないでしょう。ペット産業が批判されることは少なからずありますが、そうなってしまっている理由は、情報不足という事が何より大きいのではないでしょうか。

例えば、ペットショップにおける社会化促進(お客さんからフードを与えてもらう/スタッフが1日数分でもハンドリングを行う/パピークラスを勧める等)なんて、やろうと思えばすぐにできるはずですよね。でもそれができていない。それは、スタッフさんがそういう知識を持っていないから“知らないからできない”という事がほとんどと感じています。

もちろん、ペット産業/生体販売が改善しなければならないポイントは多岐にわたりますが(この辺りは、2018年2月発行予定の「ペット産業社会的責任白書」をご期待ください←宣伝)、まず、そうした適切な情報提供をしていくことは、最も容易に実施できる改善点であると思っています。

また、行動学からは少し離れますが、過剰繁殖への対応については、やはり臨床獣医師がリーダーシップを取るべき領域であろうと感じています。この部分については、手術施設を持っているわけでもなく、何をしているわけでもなく、弱い分野と感じているのですが、今後、力を入れていけるように考えなければならないという危機感を持っています。

人と動物が共生できる社会創りにむけては、人と伴侶動物の共生だけでなく、畜産動物、実験動物、野生動物、展示動物などにも目を向ける必要があるでしょう。今はそこまでの領域をカバーできていませんが、いずれ、そうしたより広い領域でもお役に立てるようになれれば(専門家の先生方はたくさんいらっしゃるので、コーディネーターとしてって方が強いと思いますが)とも、ちょっと思っていますので、ああ、そうなんだなと思っていただければありがたいです。

ということで、長くなりましたが、報告&御礼&今後の抱負でした!

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