夏の始まりの頃、中学1年生の女の子がお母さんとONELifeを訪ねてきました。

「昨年の長良川おんぱくで犬猫の殺処分についてプログラムを出していましたよね?犬猫の殺処分や保健所、ボランティアのことなどをテーマに夏休みの課題にしたいので、お話を聞かせてほしい」

中学生が『殺処分』という言葉をテーマに選ぶのはとても勇気がいったのではないかと思いました。同時に親子で命と向き合おうとする、真剣な気持ちが伝わってきて、とても嬉しくなりました。

私で伝えられることはお伝えし、7月18日に開催した《ONELife譲渡会》にも来て取材をしてくれました。そこで会ったボランティア団体さん主催の《中高生のためのボランティア講座》へも8月に参加したそうです。

そうしてまとめた課題が学校で金賞に選ばれたと報告に来てくれました!犬猫の殺処分に関するテーマが選ばれたということと、彼女が皆にわかりやすく伝えようとまとめてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。こういう伝え方もあるんだ、と私に気付かせてくれました。

彼女のまとめに「母犬が一生懸命産んだ子が値段を付けられて売られていることが悲しくなった」とありました。目の前の可愛い子犬ではなく、見えないところにいるその母犬のことに考えが及ぶことは中々ないことです。「自分が動物を飼うときは保護団体から引き取って最後まで一緒に暮らしたい」とも言ってくれました。譲渡会に参加している犬猫やその子達の幸せを願って奮闘しているボランティアさんの姿が彼女の心にも残ってくれたんだと思います。またどこかで彼女とは協力していけることがあるかもしれません。

今年も11月13日(日)に長良川おんぱくのプログラムで岐阜市畜犬管理センターの見学会を行います。近日中にイベントとしてHPでも案内をさせていただきますが、おんぱくのHPからはすでにお申込を受け付けています。ぜひお申込ください。

保健所での殺処分ゼロが取り上げられている一方で、飼育放棄による持込、多頭飼い飼育の崩壊で行き場を失くした犬猫がいるのが現状です。保健所の取り組み、ボランティアの方々の努力を少しでも多くの方に知っていただいて、人と動物が共生できる社会とはどんな社会なのか、中学生の彼女のように考えるきっかけにしていただけたら幸いです。

(ONELife ボランティアチーム「ともいき」担当 鈴木)

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