犬の恐怖症(音恐怖症/雷・風雨恐怖症) | ONELife~犬のしつけ教室&雑貨屋~ 

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柴犬しつけ&噛み癖研究所

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犬の恐怖症(音恐怖症/雷・風雨恐怖症)

投稿日:2016.08.29|柴犬しつけ&噛み癖研究所

犬の恐怖症は、大きな音、花火、雷、激しい風雨などといった、特定の刺激に対して逃避行動、不安行動、震え、流涎などを生じる状態のことを指します。知らない人に対する恐怖症、屋外に出ることに対する恐怖症など、恐怖の対象はそれぞれです。

ここでは、音恐怖症/雷・風雨恐怖症についてまとめて解説します。

音・雷・風雨恐怖症の発生要因

音・雷・風雨恐怖症は、音に反応しやすい犬種で良く発生します。人気犬種ではコリー系の犬種で起こりやすい傾向にあります。

また、音に対しては、子犬の社会化期における社会化の程度どの程度であったかが恐怖症発症に重要な要素となります。十分に社会化された犬であれば、音恐怖症は起こりにくくなります。

過去の嫌悪経験によって学習された音恐怖症の例もあります。ハッピーバースデーの歌に対する恐怖症では、そのあとに続く誕生日を祝うクラッカーの音に対して恐怖を感じており、それに関連付けられたハッピーバースデーの歌に対しても恐怖を感じる状態となった症例が有りました。

また、不安行動に対して飼い主がなだめる行動を行うことで、不安行動が強化されていることもあります。

類症鑑別

・不安や恐怖を伴うあらゆる状態
・分離不安
・障壁に対する不満(破壊行動)
・遊びや探索(破壊行動)
・疼痛(破壊行動/吠え)
・聴覚の変化
・認知機能不全

確定診断の要素としては、音や雷がきっかけとして不安行動が誘発されていることを確認する。

音・雷・風雨恐怖症への対応法

1.リラックスするためのトレーニング

飼い主とのトレーニングにより、オスワリやフセの姿勢でリラックスして待たせることを教えていきます。くつろげる自分の居場所を作ることでリラックスしやすくなります。

2.とても喜ぶ報酬を探す

音や雷に馴らすために、犬がとても喜ぶ報酬を探します。馴らしていく過程では、かなり美味しいおやつを使うことをお勧めします。ボールやおもちゃが好きな場合はそうしたものを報酬にすることもできます。飼い主の愛撫はむしろ依存性を高めるため使わないようにします。

3.音の排除

特定の音を排除出来る場合は、先に排除しておきます。雷や風雨、或いは外部の音ついては、制御が難しいかもしれませんが、二重窓にすることで音の伝達を抑えることが出来るかもしれません。

4.音に対する脱感作・拮抗条件付け

音に対して馴らす練習を行います。実際の音ではなく録音した音から始めていきましょう。録音した音を普通の音量で流した時に恐怖反応が出る様であれば、その音に馴らしていくことで、実際の音にも馴れていきます。一番音量を小さくした状態で音を流し、その状態で犬に自分の居場所でリラックスするように伝えます。不安行動を示さずにリラックスしていたら報酬を与えましょう。その状態を1日10分×3回程度繰り返し、2~3日実施して変化がないようであれば、次の音量に移行します。音量は1目盛りずつ大きくしていくようにして、1~3ヶ月かけて普通の音量でも大丈夫なように馴らしていきます。

5.犬をなだめる行動の禁止

不安行動を示している時に犬をなだめると、不安行動を強化してしまうことがあります。

6.薬物療法

◎フルオキセチン

フルオキセチン~行動の治療で使用される薬剤~

◎ジアゼパム

ジアゼパム~行動の治療で使用される薬剤~

7.フェロモン療法

DAPというフェロモン製剤が効果を示すことがあります。日本では手に入らないので、アマゾンなどで購入する必要があります。